2008年10月20日、シーケンシャル等価性検証ツール「SLEC」を手掛ける、米Calypto Design Systems社は、同社の消費電力最適化ツール「PowerPro CG」をバージョンアップを発表した。

KARMA-EDA2008-10-20


プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1224451637.pdf

カリプトによると今回のバージョンアップの目玉は2つ。1つは消費電力最適化機能の強化で、従来から備えているクロックゲーティング可能な箇所を見つけ論理回路を自動挿入する機能に加え、RTLコード中の既存のクロックゲーティングを認識し、それらをより効率化する機能が加わった。

もう1つはVHDLのサポートで、既存のVerilog-HDLのサポートに加えVHDLにも対応。VHDLで記述されたRTLを読み込み、自動的に消費電力を削減できるようになった。

VHDLのサポートは、ヨーロッパの設計者や国内の通信系設計者のニーズを狙ったもので、設計者は既存のVHDL資産を再利用する際に、自動的に消費電力を最適化するというメリットが得られる。

カリプトは、市販されているRTL消費電力最適化ツールはいくつかあるが、完全に自動化されたものは「PowerPro CG」だけと自負。既に多数のアプリケーション分野において数百もの設計で消費電力を削減してきた実績があるという。

尚、今回追加された新機能は既にLINUXプラットフォーム向けに出荷中。既存ユーザーには無償アップグレードとして提供される。

※カリプト・デザイン・システムズ株式会社
http://www.calypto.com

※記事提供:EDA Express