2008年10月9日、米EDA Consortiumは、2008年度第2四半期(4月〜6月)の世界EDA売上報告を発表した。

KARMA-EDA2008-10-11


プレスリリース:(英文)

発表によると、2008年Q2(4月〜6月)の世界のEDA売上総額は、前年比3.7%減の13億5740万ドル(約1358億円、$=100.1yen換算)。Q1で前年比1.2%減と3年ぶりに前年割れを記録したが、Q2に入り更に前年実績との開きが大きくなった。世界的な経済不況の影響は益々深刻化しており、Q3(7月〜9月)はQ2をはるかに上回る売上鈍化が予想される。

2四半期連続の売上減少の最大の要因は、EDA全売上の半分以上を占める北米市場の冷え込みで、欧州、日本と前年比2ケタUPの売上を記録しているのに対し、北米市場の売上は前年比13.3%減。製品分野別の売上でみると、PCB/MCM分野とサービス分野は大きく売上を伸ばしたが、その反面、IC Physical Design & Verification分野が大きく売上を落とした。

ちなみに業界における雇用人員数は、前年比7%増の28004名と厳しい状況の中、Q1に続いて増加傾向にある 。

2008年Q2の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
※$=100.1yen換算(Q1レポート時のレートは$=107.13yenだった)

■CAE分野 5億2470万ドル(約525億円)2.6%Down 
■IC Physical Design & Verification分野 3億1710万ドル(約317億円)20.2%Down
■IP分野 2億6490万ドル(約265億円)1.6%Down 
■サービス分野 1億900万ドル(約109億円)28.5%Up 
■PCB/MCM分野 1億4160万ドル(約141億円)19.3%Up 

2008年Q2地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。

■北米 5億8500万ドル(約585億円)13.3%Down 
■ヨーロッパ 2億7340万ドル(約273億円)10.5%UP 
■日本 2億8180万ドル(約282億円)13.7%UP 
■アジアその他地域 2億1710万ドル(約217億円)9%Down 

※EDAC(EDA Consortium)http://www.edac.org

※記事提供:EDA Express