2008年5月29日、タイミング解析ツールを中心としたEDAソリューションを手掛ける、米Incentia Design Systems社は、自社のSTAツール「TimeCraft」の大幅な機能拡張を発表した。

KARMA-EDA2008-06-05


プレスリリース:http://www.incentia.com/newsnevents/news052908.htm(英文)

発表によると今回Incentiaは、STA「TimeCraft」に分散処理機能を追加し、より高速なタイミング解析を実現。更にSSTA機能(統計的タイミング解析)も追加し、45nm以下プロセスのばらつき解析にも対応させた。

IncentiaのSTA「TimeCraft」は、処理速度の速さをウリにしているが、分散処理による高速化対応については、ExtremeDAやCLK Designといった新興ベンダに先行されていた。

Incentiaは、「TimeCraft」の解析エンジンを用いて、ポストレイアウトECOツール「ECOCraft」、リーク電流の最適化を行う「ECOCraft-Power」といった新製品をリリースしており、今回のマルチスレッドおよびSSTA対応により、これら派生製品のパフォーマンスアップも見込まれる。

Incentia Design Systems社

丸紅情報システムズ株式会社(Incentia代理店)

※記事提供:EDA Express