メンターとアジレントがRF設計とPCB実装を統合するインタラクティブなソリューションを共同開発

2008年4月17日、メンター・グラフィックスとアジレント・テクノロジーは、両社のRF設計環境とPCB設計環境を統合した新たなソリューションを共同開発した事を発表した。

プレスリリース:http://www.mentorg.co.jp

メンターとアジレントよると、今回発表された統合ソリューションは、それぞれ市場のトップッシェアを誇る、メンターPCB設計環境「Expedition Enterprise」および「Board Station XE」とアジレンドのRF設計/シミュレーション環境「ADS(Advanced Design System)」の機能を双方向に接続するもので、RF設計とPCB設計の間の壁を取り払うことを狙うもの。

具体的には、これまでASCIIファイルによるマニュアル作業で埋められていたRF設計とPCB設計のインタフェースを両社のツールを統合することで自動化。「ADS]で設計されたRF設計データをメンターのPCB設計環境へ簡単に受け渡す事が可能となるほか、メンターのPCB環境に新たに追加されたRF設計機能で設計されたデータをアジレントの「ADS」でシミュレーションする事も可能。メンター環境で設計したPCBを「ADS」で評価/解析することもできるようになる。

各種データの双方向のやり取りに当たっては、両社の設計環境でラブラリと設計データベースが自動的に同期されるようになっており、重複作業やデータの不整合を無くす事が可能。RF設計とPCB設計の並列作業を実現するだけでなく、メンターの「Xtreme」技術を用いてRF基板を遠隔地間でチーム設計することも可能となる。

両社は同ソリューションを用いるメリットとして、並列作業による設計工数の削減と、設計の最適化による歩留まりの向上、RF部品点数の削減による低コスト化を挙げており、RFレイアウトを「ADS」からメンターのPCB環境へと移行するために必要な工数を半減できるとしている。

メンター・グラフィックス・ジャパン
アジレント・テクノロジー株式会社
※記事提供:EDA Express