リコーが米カーボンのESLツール「Carbon Model Studio」を導入〜イメージプロセッサの設計で利用

2008年3月5日、仮想プロトタイピング向けのソリューションを手掛ける米Carbon Design Systems社は、リコーが同社のESLツール「Model Studio」を実設計で利用している事を明らかにした。

プレスリリース:http://www.carbondesignsystems.com/Press/20080305.pdf(英文)

カーボンの発表によると、リコーは昨年9月の時点で「Model Studio」を導入し同社のESLフローに追加。実際にSystemCモデルを用いたイメージプロセッサの設計プロジェクトで「Model Studio」を活用し、シミュレーション時間の短縮(シミュレーション速度の高速化)を実現したという。

カーボンの「Model Studio」は以前「VSP」と呼ばれていた製品で、既存のRTLモデルからSystemCやC/C++環境で利用できる高速検証用のサイクル精度のモデルを自動生成することが可能。またRTLを抽象化してRTLシミュレーションの速度を高速化する事もできる。

「Model Studio」は、ESL環境に既存のRTL資産を取り込みたいというニーズに応える業界唯一のソリューションで、ARMの「SoC Designer」やCoWareの「Platform Architect」と連動して利用する事も可能となっている。

カーボン・デザインシステムズ・ジャパン株式会社
※記事提供:EDA Express