2008年2月18日、カリプト・デザイン・システムズは、STARCが同社の消費電力最適化ツール「PowerPro CG」を採用したことを発表した。

KARMA-EDA2008-02-18


プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1203372506.pdf

発表によるとSTARCは、RTLにおける電力最適化ツールとしてカリプトの「PowerPro CG」を採用。実際に行った評価では、マルチメディア向けの信号処理デザインでレジスタパワーとクロックパワーを約20%削減しており、実証されたその電力最適化技術をSTARCのメンバー企業に推奨するという。

「PowerPro CG」は、シーケンシャル等価性検証ツール「SLEC」に続くカリプトの新製品で、既に北米市場では数社のテープアウト実績があり、今年のEDN誌のInnovation Awardsにて、EDA (Digital-IC-Design Tools)部門でファイナリストとしてノミネートされている。

「PowerPro CG」はその名の通り、クロック・ゲーティングを駆使する事によってRTLにおけるPower最適化を行うツールで、パターンマッチングからクロック・ゲーティングに置き換える従来手法だけでなく、順序回路の動作解析によってクロック・サイクルの枠を超えてゲーティングできる箇所を探し出し、必要な論理を自動挿入してクロック・ゲーティングを実現する事が可能。クロック・ゲーティングに関するトレードオフを行う事で、RTLで消費電力を最適化できる。

尚、「PowerPro CG」はこれまで北米市場を中心に展開されてきたが、今年から日本市場でも本格的な製品展開を開始するという事で、FAEやセールス・スタッフの募集などそれに向けた体制強化にも積極的に力を注いでいるという。

カリプト・デザイン・システムズ株式会社
※記事提供:EDA Express