2007年12月26日、Windowsベースのアナログ/ミックスドシグナル設計向けEDAツールを手掛ける、米Tanner EDAは、米Tiburon Design AutomationからVerilog-A シミュレーション モジュールのライセンス供給を受けたことを発表した。プレスリリース

KARMA-EDA2007-12-28


Tannerによると、Tiburonから提供されるVerilog-AコンパイラVerilog-A シミュレーション モジュール)は、同社の回路シミュレータ「T-Spice」にバンドルされ、Verilog-A対応のアナログ回路シミュレータとして製品化される予定で、新製品「HiPer Simulation」として2008年Q1にリリースされる。

「T-Spice」は、Windows上で稼動する回路シミュレータで、シノプシスの「HSPICE」およびケイデンスの「P-Spice」のネットリストフォーマットを直接読み込むことが可能。Simulation Manager機能やデバイス モデリング機能も含まれており、トランジスタモデルは、PSP、BSIM3.3、BSIM4.5、BSIM SOI、EKV、MOS11、MOS20、VBIC、MEXTRAMをサポートしている。

TiburonはVerilog-Aコンパイラの専門メーカーとして、Verilog-AMS 2.2に準拠したEDAツール向けの「Verilog-A シミュレーション モジュール」を提供しており、そのモジュールはAgilent社のRF設計環境などでも採用されている。今回、同モジュールを利用する事で、Tannerは短期間でのVerilog-Aサポートを実現。設計者にTAT短縮を実現するハイレベルなシミュレーション・ソリューションを提供できるようになる。

尚、「HiPer Simulation」の国内販売価格は173万円から。年明けの1月24・25日に開催されるElectronic Design and Solution Fair2008にて実機デモが披露される予定となっている。

※「HiPer Simulation」に関する詳細は、タナーリサーチジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
Tiburon Design Automation社
※記事提供:EDA Express