2007年12月19日、マグマは、プロセッサ大手の米AMD社がアナログIP向けの回路シミュレータとして、マグマの「FineSim SPICE」を採用したことを発表した。プレスリリース

KARMA-EDA2007-12-21


マグマの発表によると、AMDは製品の早期市場投入を目指しパフォーマンスに限界を感じていた回路シミュレータの見直しを検討。マグマの「FineSim SPICE」を評価したところ、優れた精度を維持しながら既存の回路シミュレータよりも15倍高速にシミュレーションを実行できたため製品の採用を決定。実際に11日間要したデザインのシミュレーションを僅か30時間で完了する事ができたという。

「FineSim SPICE」は、独自の分散処理技術による高速処理をウリにする単一エンジンの回路シミュレータで、回路を分割することで処理を高速化する従来のマルチスレッド方式と違い、複数CPUを用いる事で処理速度をリニアに向上可能。その高速化には、同社のライブラリ・キャラクライゼーションツール「SiliconSmart」の技術も生かされている。昨年9月の製品リリース以降、順調にユーザー数を伸ばしており、今年7月には東芝も同製品を正式採用している。

※「FineSim SPICE」に関する詳細は、マグマ・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
AMD社
※記事提供:EDA Express